「F-site Adobe Flash CS3 Professional ことはじめ」に参加してきました
2007.05.15 / actionscript
F-site主催のセミナー「Adobe Flash CS3 Professional ことはじめ」に参加してきました。Flashオンリーのセミナーに参加するのは初めてです。AS3はフリーでのコンパイラ環境は整っているのですが、それでもはやりGUI上で操作できるCS3環境は気になる存在。と、いうわけで以下、セミナー上でのメモです。
「Adobe Flash CS3 Professional 概要」西村真里子さん(Adobe社) (30分)
- CS3シリーズは今回、Adobe過去最多の同時発売
- Master Collectionは全ソフト混みのパッケージ
- Flashは上位シリーズ全てにバンドル
- FlashPlayerのインストール率は98%
- FlashPlayer9のインストール率は2007年3月現在で81.8%
- Flash CS3のコードネームはBLAZE
- 主な主機能として、Photoshop, Illustratorとの連携
- PhotoshopはレイヤごとにFlashへのインポート時に調整可能(どういう意味だっけか。。)
- Illustratorはレイヤごとにベクタ / ビットマップを選択してインポート
- Illustratorの内部エンジン「Lucky Engine」を公開することで、Flashとの細かな連携を図った
- アニメーションからActionScriptに書き出すことも可能に(後述するけど、この機能は使えない)
- Adobe Bridgeはかなり便利そう
- Adobe製品の(ほぼ)すべてのフォーマットのファイルをプレビュー可能に
- 今回からFLVファイルの再生が可能に
- 6/22に販売開始予定
- Masters Collectionは7月末
- 動画編集系がやや遅れている模様
「とうとうAS3がやってきた」野中文雄さん (60分)
- AS3は(正直)難しい
- 「浮き輪をつけて25m泳ぐ」のがAS1, AS2
- 「いきなりクロールで25m泳ぐ」のがAS3
- “[Esc] f n” と打つことで(Escape, スペース, f, スペース, n)"function"と出力するショートカット
- 実は結構前のバージョンのFlashから実装されていたらしい
- 処理を加えるときは“function + addEventListener"で
- 今、本を執筆中
- 2章まで終了
- でも、まだまだ1割くらい
「デザイナーからみるCS3の良し悪し」笠居トシヒロさん&サブリンさん (60分)
- バケツツールの向きが変わった
- 「なんてったってPhotoshopが最強の地位をもってるからそれに合わせないと、とか?」
- これは旧Adobe製品とUIを合わせたらしい
- ツールバーが1列にできるようになってるけど、これも微妙かも?2列にできるから問題ないか。。
- Illustratorとの連携はかなり強い
- Flashでは扱えないような色数のグラデーションも、かなり忠実に再現
- 実際はFlashで扱える程度の色数のグラデーションの短形の重ね合わせに
- アニメーションからAS3への書き出し機能は、かなり微妙
- 実際は大量のXMLでアニメーションを表現している
- 「…で、このXMLは何だよ??」ってことに絶対なりそう
- 一昔前のMS-Wordが書き出すHTMLもヒドかった。あんな感覚
- AS3になっても、FlashPlayerの描画エンジンは特に変わっていない
- 「画像の回転」とかは、あまり変化がないかも
- フーリエ変換とか複雑な計算をすると、顕著に変化が現れるはず
簡単な感想
思ったよりもデザイナ視点の話が多くて、AS3のゴリゴリした話を期待していた自分にとっては、やや消化不良は否めない内容でした。が、「Flash CS3がどんな製品なのか?」と、いうことについては、かなりその概観が分かったと思います。普段Flashは、備え付けのコンポーネントでほぼ事足りている人間なので、イラレとの連携がものすごく嬉しい、、わけではないのですが、それでも製品選択のいい指標になりそうです。また、Flash界でよく拝見する方を生で見れたのも良かった点です。特に野中さんのプレゼンは、たとえもその話し方も非情に理解しやすく、Flash以外の点でも参考になることが多かったです。
そんなわけで、またこんなイベント/セミナーがあれば、特にASに特化したようなものには、どんどん参加していきたいと思います。