WD Live! 株式会社はてなと考えるにっぽんのWeb2.0
2007.04.21 / web20
WD Live! 株式会社はてなと考えるにっぽんのWeb 2.0。そのサービスとサイト運営に参加してきました。ほんとは席は埋まってしまっていたのですが、すでに席を確保していた営業担当の方が別の予定が入ってしまったため、急遽譲っていただくことに(ありがとうございますっ!)。と、いうわけでお礼もこめて、以下、備忘録。
CYBIRDインベストパートナーズの須賀さんの話
- VCの視点で見るとWeb2.0なサービスは能動的→受動的なものにトレンドが流れてる
- ここでの能動的なサービスはGoogleやYouTubeなど。受動的なのはStumbleUponやYahooPipesなど
でも正直Pipesは1つPipe組むのは結構能動的になんないと無理だと思うんだけど。。。 - 受動的な例として、さらにGoogleパーソナライズドページを紹介。
「タブを追加」から「recommendation」と入力するとおすすめページ集が出る機能を紹介。これは初耳 - ここ1,2年でかなり投資社数は飛躍的に伸びてる
その後、伊藤直也さんの話
- はてなの売上は秘密だけど黒字
- 資金調達ゼロ
- 開発者がサービスを企画して作る。
- 1人で作って2人くらいが手伝い
- 新しいことの正しさは、あなたにしかわからない←これグっときた
- 外注はしない。ノウハウ、技術を蓄えるためにも
- サービスは継続することが大事。1,2年かけて育てる。
- サービス開始後はチームを組む。1+1+1が2.8とか最悪1.5とかになることも多いけど5になるように
- 毎朝MTG、社内の情報共有は社内日記
- 金曜の夜に酒を飲みながら成果発表
- 日本人はほめるのがヘタ。とにかくほめる!飲みながらほめる!
- でもダメだしも忘れない
- はてブは合宿でうまれた
- 実は無理矢理日々の仕事から離れることはできる。意外、というか全然平気
- 初期バージョンはコメント、タグ、APIもないけど、でもコアはある
- 2年間、継続開発、継続運用
- 必要なものはそろってるけど、作った本人が必要と思えないものは付け加えない
- 最初は人力検索はてな、から
- まったくヒットせず
- ユーザ5人くらい。質問もないので社員同士で質問して答えってた
- id:sakuraは本当のさくら役
- ビジネスプランはあとから。トラフィックがあればどうにでもなる
- 一杯トラフィックがきたら、、なんて考えない。というか来ない
- 負荷の予想はするだけ無駄
- 仮にこうで、、こういう風に予測が、、なんてのもナンセンス。やってから結果を見る
- 求人は公募はあまりよくない
- 人づての方が確実
- 20数人いる技術者の中で、サービスを生み出せるのは実際は3,4人とか
- creatorと非creatorを分ける
- サービスを生み出すのが苦手な人に「作れ!」というのはよくない
- でもその人に向いているポジションは絶対ある→ほめる
- 外のサービスはあまり見ない
- モノマネになっちゃう。見るヒマあったら先に作る
- はてなの海外展開は世界で通用するサービスを生み出す
- 単純に日本のサービスのreplaceではない。独自のものを作る
- 現在、並行して3,4つを開発中
- はやければ5/1にリリース予定。でも難しそう。。
- モバイルの世界は「宇宙」
- 何が潜んでいるのか全くわからない。予想する数字より桁が1,2違うことが多々
- Secondlifeはよくわかんない。時間消費型がいいのかもよくわかんない
- 会社のカルチャーはGoogleを意識
- 10時出社して20~ 21時に退社
- 午前中に大事な仕事(コーディング)
- 午後は頭が冴えないのでメールとか
- Blogを見る時間は1日1時間程度に絞る。RSS登録数も100切るくらいまで減らしてる
- でもRSSリーダよりはてブの方が使いやすくて便利だよ
- 1年後、5年後がどうなってるかなんて分からない
- 分からない、というか考える必要なんてない
、、、というわけで、ざっっとこんな感じでしょうか。前半は直也さんの講演、後半は質疑応答という形での資料+メモです。
さて、直也さんが話されている姿は初めて見たのですが、強く感じるのは「かなり強い信念を持っているなぁ」ということ。「はてなの5年後は?」の質問に「分からない、というか考える必要は無いですよ」と即答していた姿からもわかりますが、ロジックが非常にシンプルなんですよね。。ただ、下につく人間の視点からすると、かなり分かりやすく、またついていきやすいと思います。直也さんは技術にまず注目されがちですが、人を管理し、まとめる能力もかなりあるんだろうなぁ、と感じました。(ご本人は「苦手!」とおっしゃってましたが)。
そして、同時にはてなの海外展開についても非常に注目です!
近日中にリリースされるサービスの内容は直也さん自身もまだ完全には把握されていないみたいですが。。(近藤さんが1人で開発中?)