AJAX時代のFlash

2007.01.08 / web20

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デザインのネタ帳として、あと単純にデザインな話題が好き、という理由でデザインノートという雑誌が好きなのですが、 その派生版?でWebデザインノートという雑誌が発刊されていました。 No.01ということでつい最近発刊されたみたいです。

デザインノートはよくありがちな小手先テクニック集、みたいな雑誌ではなく、クリエイターの生の声をしっかり文字に起こしている、 という点で読み手にとって嬉しい一冊です。パラパラ読んでみるとWebデザインノートもそれに漏れず、な雑誌のようで。ついつい衝動買いです。

いざじっくり読んでみると、クリエイターにFlash使いで偏っていたのか(巻頭は中村勇吾さんでした)、 全体的にFlashを使ったサイトの心地よいナビゲーション、サイトディレクション、プラニングなどの記事が多い感じでした。

時代(というと大げさですが)は、やれAJAXだ、JSONだ、な流れではありますが、その中でじっくりFlashについて考え直させられたのは いい機会だと感じました。 個人的にもAJAXの必要以上な持ち上げられ方には、いささか疑問を感じることもあります。 「何でこれわざわざJavaScriptで頑張ってるんだろう・・・」というフルAJAXなサイトもFlash使えばもっと簡単に(工数減らして) 実装できるはずだろうに、と感じることも多くなっています。

「AJAXは開発環境無料でできるんだよ!」な声もあるかもしれないですが、これは全くのナンセンスであって、 いまやフリーでFlashの開発環境を簡単に整えられます。 ActionScript3からはAdobe提供のFlex2+ Eclipseを利用することで十分な環境は整えられます。

また、ActionScriptはJavaScriptと同等の文法でAPIも充実しているので、JavaScript開発者にとっても習得に壁は無いはずです。 (むしろ型を明確に指定もできるActionScriptの方が言語的に素晴らしいと思います)

「AJAXなのかFlashなのか?どっちを取るのか?」ではなくて、これらは適材適所で使い分け、もしくは両方使うべき技術です。 外部APIやテキスト処理、HTMLとの親和性ならJavaScriptに軍配が上がりますし、自由なUIを作るならFlashを利用した方が確実に強いです。 たとえばStomp StampのサイトなんてFlashじゃないとこの小気味イィUIを実装するのは難しいでしょう。

また、WebカメラやマイクなどFlashでしか扱えないものはFlashに任せて、付随情報の扱いはAJAX化、というのも手です。 LoocLive4では ライブの送受信はFlashを利用してますが、セッション情報のリアルタイム表示にはAJAXを利用しています。 セッション情報のみAJAX化することで、他のモジュールへの横展開が容易になり、 ガジェットなどのBlogパーツ化への応用も簡単に行える利点もあります。

AJAXが謳われる時代だからこそ、「ここって実はFlashで作った方が早いんでは?」と考えることの大事さを感じさせられました。